はじめに
専門知識ゼロでも描ける
AIで描かれた美女を見て、自分でも描いてみたいと思ったのが2023年3月、描いた絵を投稿するために作ったXアカウントが@AiRamfartでした。あれから月日は流れ、AIもどんどん高性能になって来ました。
しかし、Microsoft や Google が提供する一般的な作画AIはアダルト系の画像を描いてくれません。描かせようとしてそれっぽいプロンプトを送信しても、描いてもらえず、サーバー側で弾かれてしまいます。規約違反ギリギリの所を狙う方も居ますが、ローカルなら描かせ放題です。と言っても高性能なマシンは無いし、Google Colaboratoryは難しそうだし、お金かかるし・・・と諦める方も多いのではないでしょうか。
しかし、iPhoneがあれば描けるのです。というか、私の描いた絵は全てDrawThingsという無料のアプリで描いています。アプリなので、ちょちょっと設定して、ボタンをタップするだけで描けてしまうのです。
ここでは、ちょっとアダルトなAI画像の描き方を通して、DrawThings の使い方をレクチャーしてみたいと思います。
私がこれまで得たノウハウ集になると思います。いつ完成するか分かりませんし、今後情報が古くなって行くと思いますが、手元に iOS か MacOS が動く Apple 製品がある方は、ぜひ試してみては如何でしょうか。
必要な端末
私は一般的な ComfyUI や、その前の AUTOMATIC1111 を使ったことがありません。従って、それらについては何も分からないので記事に出来ません。必要な端末は iPhone、iPad、MacBook、iMac など、Appleの端末です。
ちなみに、私が使っているのは16インチの MacBook Pro(M1-MAX) ですが、iPhone16 Proでも作画できることが確認出来ました。iPhone をお持ちの方であれば試してみる価値ありです。メモリが3Gの iPhone Xr でも動くみたいです。古い iPhone で試して成功した方は、こちらから、ぜひ情報をお寄せください。
それから、AIのモデルは、小さいものでも1Gバイト、大きいものは20Gバイトを超えます。更に、画像を描かせるとその履歴を全て保存していくので、十分な空き容量が必要になります。空き容量が少ない場合は、まずストレージの空き容量を確保して下さい。どのくらい必要かは、使うモデルや使う機能によって変わって来ますので、一概には言えないのですが、30G程度あれば、色々試せるのではないかと思っています。
モラル的なこと
AIを使うと、次のような事が簡単にできてしまいます。
- 背景を違和感なく変更する。
- 服装を違和感なく変更する。
- 顔を別人に変える。
- 画像から不要な物を除去する。
- 画像に新たな要素を違和感なく追加する。
- モザイクやスタンプを違和感なく消し去る。
- 他
ということは、得たスキルで誰かを傷つけたり、不愉快な思いをさせないという事は大前提となります。著作権や肖像権についても配慮する必要があります。
時間的なこと
高性能な Windows マシンで描くのと違って、DrawThingsで描かせるとある程度時間がかかります。これは、マシンスペックにも左右されますが、iPhoneで描かせたら時間がかかるのは当たり前のことです。時間だけでなく、チップをフル稼働させるので電力もゴリゴリ食います。従って、例えMacBookであっても電源に接続した状態で描かせるのが望ましいです。
また、時間がかかるので、ながら作画となる事がほとんどかと思います。しかし、自分だけのオリジナル画像が作れる楽しさは何物にも変えがたいものですよ。
言語の壁も・・・
DrawThings は日本語に対応していません。インターフェースが全て英語というのはかなりハードルが高いかもしれません。それでも、使い方を少しずつ覚えていけば、使えるようになります。無料で出来るAI画像の世界に一歩踏み出してみませんか。
最初の1枚を描いてみよう!
DrawThings のインストール
最初の1枚を描いてみよう!

超ショボい絵ですが、自分の指示で端末に絵を描かせるという経験をまずしてみましょう。何枚か描いているうちに、ワオ!って思う絵に出会えます。
まず、次のリンクから DrawThings をダウンロード&インストールしてみて下さい。

インストールしたら、立ち上げてみて下さい。インターフェースが複雑だと感じると思いますが、重要な部分だけちょっといじってサクッと描いてみましょう。
モデルのダウンロード
さて、アプリを立ち上げると、左側に Settings というメニューがあるので、そこをタップします。すると、以下のような画面になります。(私はダークモードなのでインターフェースが黒です。ライトモードの人は白いインターフェースです。)

Settings には Basic と Advanced、そして All がありますが、最初なので Basic にして項目を少なくしましょう。
一番上にあるのが最も重要なパラメータ「Model」です。どのAIモデルを使うかを指示をする場所です。インストールしたばかりだと、モデルは空っぽなので、まず何かモデルをインポートしなければなりません。プルダウンメニューを開いて、下の方にスクロールすると、Community Models という所があります。その中に「MajicMIX Realistic v7」がありますので、今回はそれをダウンロードします。このモデルは Stable Diffusion 1.5(以降 SD1.5 )をベースにした古いモデルなのですが、古くてサイズが小さい代わりに作画速度は早いのです。
ノーマルバージョンと(8-bit)というバージョンがありますが、iPhoneの人は(8-bit)の方を選んで下さい。(8-bit)とは、モデルのビット数を16bitから落としたもので、サイズが小さいのです。画質も若干犠牲になっていますが、コスパで考えたら(8-bit)で十分です。
そこから下の項目の説明は後で詳しく行いますので、とりあえず、次のように設定して下さい。
場合によっては、データのダウンロードが必要な場合があります。
項目 | 値 |
---|---|
Model | MajicMix Rialistic v7 (8-bit) |
LoRA | Disabled |
Control | Disabled |
Strength | 100% |
Seed | 12345 |
Image Size | 512×768 |
Steps | 16 |
Text Guidance | 4.5 |
Sampler | DPM++ 2M AYS |
Shift | 1.0 |
Batch Size | 1 |
プロンプトの設定
プロンプトはメニュー右側中央部分で行います。そして、プロンプトは英語で書かなければいけないのですが、文章表現でも、描かせたいものをカンマで区切って書いても認識してくれます。
今回は、以下のように入力してみます。

ネガティブプロンプトの設定
プロンプトの欄を左にスライドして更に右にあるのががネガティブプロンプトの入力欄です。
ネガティブプロンプトとは、描かせたくないものを指定する場所で、SD1.5 では設定しないと品質が落ちるので、品質だけ落とさないように、今回は次のように入れます。
作画
準備は整いました。真ん中にあるオレンジの「Generate」をクリックしてみて下さい。
数十秒〜数分時間がかかると思いますが、ぼやっとした絵が見えてきて、徐々にクリアになってきて、最終的な画像が表示されます。

ここでマシンスペックが足りていれば、上記のように描いた画像が表示されます。右上のアイコンから保存や共有も行えます。

いかがでしたか?こうやって、AI画像をローカルで描いているのです。
そして、私はこのDrawThingsと、画像編集ソフトのみで制作しています。如何にリアリティを上げるのか、如何に可愛く魅力的な絵にするのか、その辺も追って記事にしていきたいと思います。

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