DrawThings は英語のアプリなので、そこが既にハードルです。何となく慣れていくしかないのです。どの辺が重要で、どの辺が重要じゃないのか。今回の記事はそこに焦点を当てて、書いてみます。
前回の記事をまだ読んでない方は、まずそちらからどうぞ。

左側の4つのアイコン

Projects プロジェクト
DrawThings では、設定や作画された画像は Project という単位で管理されています。つまり、Project は作画履歴を保存していく入れ物ですね。
Projects をタップすると、端末に保存されている Project を一覧表示します。表示された Project をタップすれば、その Project をロードします。
新しい Project を作る場合は右上の のアイコンから作れます。また、 Project name の右にある3点リーダーから Rename(名前の変更)や、Export…(プロジェクトを外部に保存)ができます。
現在の Project name は Untitled-????? となっていると思いますので、分かりやすい名前に変更しておきましょう。
Settings セッティング
作画する際のセッティングです。ここが一番大事。基本はBasicの所を使います。ここの詳しい説明は別の機会にしますね。
Scripts スクリプト
DrawThings で実行できる作業を自動でやってくれる「スクリプト」を実行させる場所です。スクリプトは、Excel で言う所のマクロのようなもので、あらかじめ用意されているのを使うことも出来るし、自作も出来ます。かなり高度な領域なので、今は触れないでおきましょう。
PEFT
この記事が参考になりました。
DrawThings で LoRA(Low-Rank Adaptation)を作成するメニューになります。MacBookで作成しても数時間かかるので、iPhone で LoRA作成したらとんでもない時間とバッテリーを消費すると思われます。ここも今は触れないでおきます。
更に下の方にもアイコンが2つありますが、私も詳しくは分かりません。触れないでおきましょう。
作画した1枚の画像の保存設定
セッティングを閉じると右上に画像を保存するアイコン があります。このアイコンをホールドもしくは、右クリックすると保存先のメニューが出てきます。保存先は、次の中から選べます。一度選ぶと、次回はタップもしくはクリックするだけで、その保存方法で保存できます。
- Save to Photos…(写真として保存され、カメラで撮影した映像と一緒に保存されます。→ なぜか私の iPhone では保存しない・・・。)
- Save to Elsewhere…(共有したり、印刷したり、ファイルに保存したり、メールに添付したり出来ます。)
- Save to Files…(MacBook でファイルとして保存する場合はこっちが便利かな?)
- Copy(クリップボードにコピーします)
- Save visible region…(これは、作画エリアにある部分のみを保存する際に使います。)
下にあるアイコンたちとその上のバー
下部には、次のようなバーとアイコンが並んでいます。

バーは、そのプロジェクトで作画した画像を参照するためのもので、動かすと前に作画した画像とセッティングを参照できます。(MacBookでは、右側に常に履歴が表示されているので、バーは表示されません)
アイコンについては、左から順に
- マジックワンド(領域選択で使います。今回は詳しく説明しません)
- マスク(画像マスク作成で使います。今回は詳しく説明しません)
- ペイント(画像に直接ペイントする際に使います。今回は詳しく説明しません)
- 新規キャンバス(イメージレイヤーを空にします)
- イメージレイヤーに画像を読み込む(イメージレイヤーに任意の画像を読み込みます)
- 履歴の参照(MacBookでは右側に常に履歴が表示されるので、アイコンはありません)
最も頻繁に使うのはやはり履歴の参照で、過去に書いた絵を直接参照できるので、ちょっと設定変更して再作画させたり、失敗作を削除したりできます。
今回も1枚書いてみよう
さて、何となく全容がつかめたところで、次のセッティングで1枚描いてみましょう。
項目 | 値 |
---|---|
Model | MajicMix Rialistic v7 (8-bit) |
LoRA | Disabled |
Control | Disabled |
Strength | 100% |
Seed | 12345 |
Image Size | 512×512 |
Steps | 16 |
Text Guidance | 4.5 |
Sampler | DPM++ 2M AYS |
Shift | 1.0 |
Batch Size | 1 |
Image Size を SD1.5 で最もいい結果を出す 512×512 にした以外は、前回と同じです。プロンプトは、次のようにしました。
ネガティブプロンプトは、今回 T.I. Embedding から EasyNegative を使ってみましょう。ネガティブプロンプト入力欄の下にある、クリップのアイコンをクリックして、EasyNegative をダウンロードしてみて下さい。
この T.I. Embedding については、こちらの記事が参考になると思います。

ネガティブプロンプトは、その後に(worst quality:2)とだけ入れておきます。最終的なネガティブプロンプトは次のようになります。
この :2 っていうのは、そのプロンプトの重みで、何も指定しない場合に比べて重要なんだよという意味づけで入れています。そして、入れる場合は半角カッコで括って下さい。括った要素全てに、重みが適用されます。重みの最大値は何となく2のように思います。私はいつもネガティブプロンプトはこれだけです。面倒臭がりなので。
さて、iPhoneとMacBookで描いた画像がこちらです。


せっかくなので、スライダーで比較してみます。


作画にかかった時間は以下の通り
端末 | 作画にかかった時間 |
---|---|
iPhone 16 Pro | 17.4秒 |
Mac Book Pro ( M1-Max 32G ) | 4.6秒 |
iPhone 16 Pro のメモリは 8G、Mac Book は32G・・・。iPhone 16 Pro すごい。
もし、このシリーズを追っかけて下さってる方、上記セッティングで、描くのにかかった時間の情報頂ければ、上の表に掲載しますのでよろしくお願いいたします。特に古い iPhone でも動くのか知りたいので、よろしくお願いします!
結び
いかがでしたでしょうか。AI画像がiPhoneでも描けてしまうのです!!
スマホでも動くAI作画アプリ、DrawThings のポテンシャルを研究していきますので、興味のある方は、ぜひ実際にやってみて下さい。
いや〜何とか2つ目の記事が書けました。わかりにくい所、質問等あれば、この記事のコメント、もしくは X の DM からよろしくお願いします。(そのうちフォーム実装しようっと)
次の記事はこちら。

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